~これまでの流れ~
工事は床貼りへと進んで行くのですが、
ここで床の仕上げ方に関して基本的な2種類をご紹介。
【二重床】
これは、その名前の通り「床が二重になっている仕上げ」のこと。
コンクリートスラブの上に束組みをして、床下スペースを設け、
その上にフローリングなどの仕上げを貼っているような状態です。
こんな感じですね。
この床下スペースがあることで、給排水管を通すことができるため、キッチンや洗面などの
設備関係の位置変更が比較的容易にできるという点が大きなポイントです。
それに対して…
【直床】
これはコンクリートスラブに直接カーペットやフローリングなどの仕上げ材を
貼っている状態です。
直接仕上げを貼るので、一度モルタルなどでフラットにしていたりしますが、
基本的にはコンクリートに直接仕上げてあり、配管などを通すスペースはありません。
この2つの違いは内見の際にスリッパを履かずに、直で歩くだけでも分かるので
見分けるのはそんなに難しいことではありません。なので、内見時は一度直に床の感触を確かめましょう!
直床の場合は設備位置のレイアウト変更をする際には、配管の処理が難しい課題として立ちはだかるケースも良くありますので、いろいろ変えたいと考えている方にとっては、気に入ったマンションが直床だった場合は
事前に設計に相談していただいた方が無難です。
直床の場合、マンションのリフォーム規約で遮音等級というものが定められていることが多く、使用出来る床材が限られてきます。フローリングの場合はラバー付きのものであることが多いです。
(遮音等級は管理規約に載っているので、リノベーションありきでマンションを購入する場合、管理規約はボロボロになるまで目を通すことをおすすめします。)
そしてこの物件…そう、直床です。
ですが、このマンションの立地と価格がとても魅力的だったので、無垢オーク材のフローリングは泣く泣く諦めました。
という事で、使用する床材がこちら
ラバー付きのフローリングはふかふかした感触があり、これが苦手という方もいらっしゃいますが、スリッパを履けば気にならないし、長く住めば慣れるだろうと、そこはポジティブに。
キッチンは給排水の位置が既設と変わるので床上げします。
1枚1枚丁寧に貼ってもらい、床貼りは終了。
ついに、工事は設備類の器具取付を迎えます。