こんにちは。今回は押さえておきたい内見時のポイント、
「天井の仕上げ方」についてお話します。
普段目に入るものでも、手に触れるものでも無い天井は、
あまり気にされたことはないかもしれません。
しかし、天井高が10cm違うだけで開放感は驚く程変わります。
RC造りのリノベーションでは、天井をどう見せるかが重要なテーマ。
天井の見せ方が空間の雰囲気を決めてしまうと言っても過言ではありません。
普通の天井だと気にも留めないけど、吹き抜けだったり、洒落た作りだったりすると、ついつい見上げてしまいますよね。
気になりだすと止まらない天井、まずは基本的な構造をご紹介。
1.【二重天井】
躯体からボルトなどで骨組みが吊られ、ボードを貼り、クロス・塗装等で仕上げる。
配管や電線のスペースを設けるため施工の自由度が高く、
またダウンライト(埋め込み型照明)が使用出来るので、
天井がフラットに仕上がりスッキリです。
デメリットを挙げるなら、吊り下げている分天井が低くなっている事。
もちろんそれを考慮して設計されているので、
圧迫感を感じることはよほどありませんが、
なんだか勿体無いですよね…
ちなみに写真のお部屋では、ボードを貼り付ける為の土台となるフラットバーを黒く塗装し、ルーバー天井として仕上げてあります。
配線やダクトは見えますが、ボードを貼ってない分開放感が出ますよ。
2.【直天井】
その名の通り、コンクリート躯体に直にクロスを貼ったりして仕上げるなんともワイルドなやり方。
一概には言えませんが、築25年超えクラスによく見られます。
少しでも無駄なスペースを無くし、ローコストでワンフロアでも多く!
という建設業界の執念の表れですね…
直に仕上げてあるので、もちろんこれ以上天井高が上がる事は無いです。
この二つの見分け方は簡単で、天井を軽く叩いてみてください。
堅ければ直天井ですし、柔らかく音が響く感じなら二重天井です。
また、ダウンライト(埋め込み型照明)が使われていればそこも二重天井。
では二重天井の場合、懐の分(一般的に10~15cm)天井を上げられるわけですが、それをどうやって確認すればよいかと言うと、
お風呂の点検口を開けて覗いてみましょう!
(まだ売主さんが住まれている場合、お風呂を見るのは気が引けるかもしれませんが、天井高の確認はとても大事です。臆することなく、靴下が濡れることだけ心配して、是非とも確認して下さい。)
そうすればどの程度天井が吊られているかがわかります。
またコンクリートの表面が荒れていないか、断熱材の有無、配管の状態も併せて見ておくとより良いです!
※最上階の場合、天井に断熱材が貼られていることがあり、コンクリートを露出させることができない場合があります。
天井のスケルトン化の一番の魅力は天井が高くなること。
少し高くなるだけで空間の広がりは格段に変わります。
また、天井は床や壁と違い直接触れることはないので、多少の汚れや荒れ具合はそれほどシビアに考えなくても良いのかなと思います。
コンクリートのラフな質感は部屋のアクセントにもなります。
剥き出しのコンクリートの【味】を楽しむのも良いのではないでしょうか。
是非内見の際は、天井の仕上げ方も確認してください!